等々力のリノベーション

 築40年のマンションのリノベーション。クライアントは、このマンションの一室を20年前に購入し、その時もリフォームされている。20年目で2回目のリニューアルになるわけだ。既存の状態は、青や赤などの色を使った80年代デザインを反映したものだったが、外の明るさとは対照的にその色合いや間取りの影響で全体的に薄暗い印象を与えていた。

 今回のリノベーションは、それらを払拭する明るい空間作りをクライアントとともに目指した。窓側にあった寝室をリビングにして、リビングだったところを寝室にする。寝室にも光がもたらされるようにタペストリー加工したガラスのパーティションでリビングと区切った。キッチンはクローズドとなったが、ワークトップなども白くすることで暗い印象とならないようにした。洗面室は排水管の位置に注意しながら再構成した。トイレと一室であるが、うまく領域分けすることができたと思う。ピンク色のソファを買いたいというクライアントの希望を受けて、そのピンクが映えるよう吟味した白い塗装、ソーダーのように青く光るガラス、そして白く染色したフローリングが奏でる光のハーモニーは、その明るさと相反してとても静かである。

|所在地:東京都世田谷区|延床面積:45.90㎡|

Photo:Satoshi Shigeta