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習志野のリノベーション
20年程前に建設された公団テラスハウスのリノベーションである。メゾネットになっている建物の1階には庭に面したリビングがあり、玄関脇のダイニングとは廊下で結ばれている。個々の部屋にはドアが付いており、緑豊かな庭に対して内部は随分窮屈な感じだった。
まだ若いご夫婦の精一杯の予算を最大限有効に使いながら、これから長く続いていく住生活にある道筋を与えることが、設計者の役割だ。まず使える設備はそのまま残すことにして、建具などは全て取り払い、最低限必要な建具は引戸にした。2階は間仕切、天井とも全て解体して完全なスケルトンにし、少しだけ新たな壁を作った。
壊した量が作ったものより多い。しかし、そこには改修前にはなかった空間の繋がりや開放感が生まれた。どんな建物でも何らかの魅力を持っている。インテリアデザインはその潜在するものの可能性を生かすことだと思っている。
|所在地:千葉県習志野市|延床面積:94.30㎡|家族構成:夫婦・子供|竣工年:2008年|
Photo:Satoshi Shigeta
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